はじめに
「運行管理者(旅客)の試験って難しいの?」
「どれくらい勉強すれば合格できる?」
バス会社やタクシー会社への就職・転職を考えている方や、会社から資格取得を勧められた方の中には、このような疑問を持つ方も多いでしょう。
私はバス会社で事務職として働いており、運行管理者(旅客)の資格を取得しました。
この記事では、試験の難易度や合格率、実際に勉強して感じたポイントを紹介します。
運行管理者(旅客)試験とは?
運行管理者(旅客)は、バスやタクシーなどの事業用自動車を安全に運行するために必要な国家資格です。
試験では、
- 道路運送法
- 道路運送車両法
- 労働基準法
- 道路交通法
- 運行管理の実務
など幅広い知識が問われます。
法律問題が多いため、「暗記が苦手」という人は難しく感じるかもしれません。
道路運送法・道路運送車両法・については、実務を経験している人からすると「あ、あれはこういうことだったのか!」のような感じで、業務と試験内容が結びつくので分かりやすいかと思います。未経験の人はどうにか覚えるしかありません。
道路交通法については、教習所で誰しもが勉強していきた内容と同じようなことなので、そこまで勉強に大きく時間を割く必要ないと思います。
労働基準法については、運行管理者として業務に就くときは必ず注意しなければならない内容ですので、数字関係が多い部門ではありますが、覚えるのみです。
運行管理の実務については、応用問題ですので過去問等をたくさんやりこめば攻略できます。事故に関する問題は、「普通ならこうやるよな・・・」という視点で見ればそこまで難しくないです。自分がこの状況になったらどうやって指導するかを考えながらやってみてください。
試験は難しい?
結論から言うと、
しっかり勉強すれば十分合格を狙える試験です。
一方で、
- 法律の名前が多い
- 数字を覚える問題が多い
- 似た内容の問題が多い
ため、何となく勉強するだけでは合格は難しいでしょう。
合格率は?
運行管理者試験(旅客)の合格率は、実施回によって変動しますが、おおむね30~40%前後で推移しています。
数字だけを見ると簡単な試験ではありませんが、受験者には十分な勉強時間を確保できないまま受験する人も含まれています。
そのため、計画的に学習すれば十分に合格を目指せる試験です。
おそらく、合格率があまり高くない理由として、社会人になり仕事しながら満足な勉強時間が多く取れずに試験に臨んで不合格になってしまう・・・なんてパターンが多いのではと推測しています。そもそも、資格の中ではそこまで難易度高くないはずです。「危険物乙4類」や「第一種衛生管理者」の方が余程難しいです。(私、理科得意じゃなかったので)
私がおすすめする勉強法
① まずはテキストを一通り読む
最初から暗記しようとせず、
「こんな内容なんだ」
という程度で構いません。
全体像を把握することが大切です。
そもそも、私たちの生活にはあまり関わらないことですので、いきなり覚えられるわけないです。道路交通法くらいは教習所でやってきましたが、初めてやったときは道路運送法なんて全部同じように見えてきます。
② 過去問題を繰り返す
一番重要なのが過去問題です。
同じような内容が繰り返し出題されるため、
- 問題を解く
- 解説を読む
- 間違えた問題を復習する
これを繰り返すだけでも合格に近づきます。
③ 数字は表にして覚える
改善基準告示などでは、
- 時間
- 日数
- 回数
などの数字を問われます。
ノートに一覧表を作ると覚えやすくなります。
よく、学校のテストとかで要点整理するみたいな感じで、ノートに自分で表作ったりしたことありませんか?そのレベルで大丈夫です。「この時はこれ、こっちの時はこれ・・・」みたいに簡単にまとめられれば大丈夫です。
④ 法律は丸暗記しない
法律名だけ覚えるより、
「なぜそのルールがあるのか」
を理解すると記憶に残りやすくなります。
例えば、
運転士の休憩時間や拘束時間のルールは、過労運転を防ぎ、事故を減らすために定められています。
背景を知ることで問題にも対応しやすくなります。
近年では、改善基準告示が見直され、運転士は継続9時間以上は最低でも休息期間を設けなければならず、努力義務で11時間休息を取らなければならないという法律が一部変わっています。元々は8時間休息期間を設ければ大丈夫だったので、この改正は大きいです。(2024年問題)
勉強時間の目安
個人差はありますが、
- 初めて受験する方:50~100時間程度
- 運送業界で働いている方:30~60時間程度
を一つの目安にするとよいでしょう。
毎日30分~1時間でも、コツコツ続ければ十分合格を目指せます。
1発の勉強時間をたくさん取れるに超したことはないですが、コツコツやれていれば大丈夫です。法律をいきなり全部覚えようと思ってもそんなすぐには覚えられないです。むしろ、適度に休みながら頭の中で整理して少しずつやった方が効率いいかもしれません。
私が感じたこと
実際に勉強して感じたのは、
**「知識を覚える」というより、「安全を守るためのルールを学ぶ試験」**ということです。
資格を取得して終わりではなく、その知識を日々の仕事や安全運転に活かしていくことが大切だと感じています。
あとは、過去問をひたすら解きながら言い回しの違いに対応できるようにすることです。どんな問題でもそうですが、言い回しを変えられると意味の受け取り方が違って取れてしまうので、「これってこういうことだよな・・・」と理解出来ればOKです。
あとは、バスが悲惨な事故を起こすと運行管理者のテストは難しくなる傾向があると聞いたので、大きな問題が起こらないことを祈りましょう。
まとめ
運行管理者(旅客)の試験は簡単ではありませんが、決して合格できない試験ではありません。
ポイントは、
- テキストで全体像を理解する
- 過去問題を繰り返し解く
- 数字を整理して覚える
- 法律の目的を理解する
この4つです。
これから受験する方は、一度に完璧を目指すのではなく、毎日少しずつ学習を積み重ねていきましょう。
応援しています!


コメント