「バス会社って安定しているの?」
「バス会社に就職するメリットは?」
「将来性はあるのか、それとも厳しい業界なの?」
就職や転職でバス会社を検討している人の中には、このような疑問を持っている人もいるのではないでしょうか。
バスは通勤・通学・通院・買い物など、地域の移動を支える重要な公共交通機関です。
そのため「バス会社=安定している」というイメージを持つ人もいるでしょう。
一方で、近年のバス業界では運転士不足や利用者の減少、路線の減便・廃止などが話題になることもあります。
では、実際のところバス会社への就職はどうなのでしょうか。
この記事では、バス会社に就職するメリット・デメリット、安定性や将来性について分かりやすく解説します。
※仕事内容・給与・休日・福利厚生などは会社や職種によって大きく異なります。本記事ではバス会社全般について紹介しています。
バス会社にはどんな仕事がある?
「バス会社で働く」と聞くと、最初にバス運転士をイメージする人が多いでしょう。
しかし、実際にはさまざまな職種があります。
代表的なのは次のような仕事です。
- バス運転士
- 運行管理
- 営業所事務
- 整備
- ダイヤ作成
- 営業
- 総務
- 人事
- 経理
- 企画
会社によって組織や仕事内容は異なりますが、多くの職種が関わることで毎日のバス運行が成り立っています。
そのため、「大型バスを運転したい人」だけが就職する業界ではありません。
事務職としてバス会社に入り、営業所や本社でキャリアを積んでいく働き方もあります。
バス会社に就職するメリット
まずはバス会社で働くメリットを見ていきましょう。
1.地域に必要とされる仕事に携われる
バスは地域の重要な移動手段です。
特に鉄道駅から離れた地域では、路線バスが日常生活に欠かせない交通手段になっている場合があります。
通勤する人。
学校へ通う学生。
病院へ向かう高齢者。
買い物へ行く人。
さまざまな人がバスを利用しています。
そのためバス会社で働くことは、地域の生活を交通という面から支える仕事でもあります。
自分の仕事が社会にどのように役立っているのかを感じやすいことは、バス会社で働く魅力の一つです。
経験上、実際に従事するとわかるのですが、使わない人はなかなか使わない乗り物ではありますが、かなり必要とされているということは肌で感じます。
2.公共交通という簡単にはなくならない仕事に関われる
バス会社の安定性を考えるうえで重要なのが、公共交通としての役割です。
人が生活している限り「移動する」という需要そのものがなくなるとは考えにくいでしょう。
特に、
- 通勤
- 通学
- 通院
- 買い物
- 観光
などでは公共交通が必要とされています。
もちろん、すべての路線やバス会社が将来にわたって維持されるという意味ではありません。
それでも、人々の移動を支える仕事そのものには今後も一定の需要があると考えられます。
余程な事が無い限りなくなる仕事ではないですが、廃業するパターンとして乗務員がいない状態でやり続けると上手く回らなくなり、負の連鎖で・・・ってことは地方のバス会社だと稀にあります。
ただし、最近では自治体が補助金等を出してくれてなんとか首の皮一枚つながる策も目にします。
3.大手バス会社なら福利厚生が充実している場合がある
バス会社の中には、鉄道会社や大手企業グループに所属している会社もあります。
そのような会社では、
- 社会保険
- 退職金制度
- 各種手当
- 育児・介護関連制度
- グループ会社の福利厚生
などが整備されている場合があります。
ただし、福利厚生については会社による差が非常に大きいため、求人票や採用ページを確認することが重要です。
就職先を選ぶときは基本給だけではなく、賞与・手当・休日・退職金・福利厚生まで含めて比較することをおすすめします。
バス会社をメインで事業としてやっている会社なのか、鉄道系の会社なのか、運営の仕方も違ってくるのでそのあたりも見てみると面白いですよ。
4.資格を取得してキャリアアップできる
バス会社で働く場合、仕事に関連する資格を取得する機会があります。
代表的なのが「運行管理者(旅客)」です。
運行管理者は、事業用自動車の安全な運行を管理するための国家資格です。
営業所などで運行管理に携わる場合に重要な資格となります。
そのほか、職種によっては整備関係や安全衛生関係などの資格が役立つ場合もあります。
会社によっては資格取得を支援する制度が用意されていることもあります。
資格と実務経験を組み合わせることで、将来的なキャリアの選択肢を増やせるでしょう。
5.さまざまな仕事を経験できる可能性がある
特に総合職や事務職として入社した場合、異動によってさまざまな仕事を経験する可能性があります。
たとえば、
営業所
↓
本社の運行部門
↓
企画部門
↓
管理職
といったキャリアも考えられます。
もちろん、実際の異動やキャリアパスは会社によって異なります。
ただ、バスを運行するには運行管理だけでなく、営業、企画、人事、経理、整備など多くの機能が必要です。
一つの会社にいながら幅広い経験を積める可能性があることもメリットでしょう。
体感、かなりジョブローテーションはするイメージです。なので、いろんな部署の仕事を経験できるところはかなり面白いと思います。
6.交通や乗り物が好きな人には面白い
バスや鉄道、道路などが好きな人にとって、交通業界そのものが仕事になることは大きな魅力です。
ただし、「バスが好き」というだけで仕事が楽になるわけではありません。
実際に働けば、当然ながら大変なこともあります。
それでも、
「公共交通に関わりたい」
「街の交通を支えたい」
「乗り物に関係する仕事がしたい」
という人にとっては、興味を持って働き続けやすい業界でしょう。
バス会社に就職するデメリット
続いて、就職する前に知っておきたいデメリットについて紹介します。
1.土日祝日や年末年始もバスは走る
バス会社への就職を考えるなら、まず理解しておきたいポイントです。
公共交通機関は基本的に365日動いています。
土曜日だからバスをすべて運休する、年末年始だから会社全体が休む、というわけにはいきません。
特に営業所勤務や運転士など、運行に直接関係する職種ではシフト勤務になることがあります。
そのため、
「絶対に土日祝日休みがいい」
「年末年始は必ず連休がほしい」
という人は、職種や配属先をよく確認する必要があります。
一方、本社部門などでは土日祝日を中心とした勤務体系の場合もあります。
よその業種、たとえばメーカーの営業職とかと比べると休みは少ないイメージです。ただ、本社にいてもそこまで休みが少ない感じはしませんし、営業所勤務でも公休は希望を出せるので休みやすい環境だと思います。
2.早朝・夜間勤務がある職種もある
路線バスは早朝から夜遅くまで運行しています。
その運行を支える営業所も、それに合わせた勤務体制が必要になります。
そのため、職種によっては早番・遅番・宿泊を伴う勤務などが設定されている場合があります。
生活リズムが一定ではない働き方が苦手な人にとっては、負担に感じる可能性があります。
就職前には、
「その会社」だけではなく「応募する職種がどのような勤務体系なのか」
まで確認しておきましょう。
よくあるパターンは、泊まり勤務が多くて退職・・・なんてパターンをよく目にします。営業所勤務の場合は、ほぼ泊まり勤務なので、そこのモチベーションをどうするかはよく考えた方が良いと思います。
3.事故やトラブルへの対応がある
バスは道路を走ります。
そのため、
- 交通事故
- 道路渋滞
- 車両故障
- 悪天候
- 通行止め
- 大幅な遅延
など、予定外の出来事が発生することがあります。
特に営業所や運行管理に関係する仕事では、このようなトラブルへの対応が必要になる場合があります。
毎日完全に決められた業務だけをしたい人にとっては、大変に感じる部分でしょう。
一方で、状況を整理して臨機応変に対応することが得意な人には向いています。
4.安全に対する責任が大きい
バス会社は多くのお客様の命を預かっています。
そのため、安全に対する責任は非常に大きい業界です。
これは運転士だけではありません。
運行管理、整備、営業所事務など、多くの職種が安全運行に関わっています。
細かな確認やルールを守ることが求められるため、
「多少間違えても問題ない」
「ルールより効率を優先したい」
という考え方の人には合わない可能性があります。
5.業界全体が課題を抱えている
「公共交通だから絶対安泰」と考えるのも注意が必要です。
バス業界では現在、
- 運転士不足
- 人口減少
- 利用者減少
- 路線維持の難しさ
- コスト上昇
など、さまざまな課題があります。
地域によっては、運転士不足などを背景に減便や路線の見直しが行われることもあります。
つまり、
「バスは社会に必要だから、バス会社ならどこでも絶対に安定している」
とは言い切れません。
これは就職を考えるうえで理解しておいたほうがよいポイントです。
ただ多くの場合は、自分が住んでいた地元を走っていたり、思い入れがある地域の会社を受けるかと思いますので、昔と比較してどうなっているかを考えながら受けてみた方が良いかもしれません。(やたらと減便ばかりしていないかなど・・・)
結局、バス会社は安定しているの?
結論としては、私の感覚的に「安定している業種」と考えてみても良いと思います。
バスは地域の移動を支える公共交通機関です。
人々が生活するうえで移動需要は存在するため、バスという交通手段が短期間ですべてなくなるとは考えにくいでしょう。
一方で、人口減少や運転士不足などによって、バス業界を取り巻く環境は変化しています。
そのため、
「公共交通=絶対安定」
と考えて就職するのではなく、会社の経営基盤や事業エリア、グループ企業、待遇、将来性などを確認することが重要です。
バス会社への就職でチェックしたいポイント
バス会社への就職・転職を考えているなら、会社名だけで判断するのはおすすめできません。
求人を見るときは、少なくとも次のような部分を確認しましょう。
- 基本給
- 賞与
- 昇給制度
- 年間休日
- 勤務時間
- シフト勤務の有無
- 残業時間
- 各種手当
- 福利厚生
- 退職金制度
- 転勤・異動の可能性
- 資格取得支援
- キャリアパス
特に注意したいのが「職種」です。
同じバス会社でも、運転士・営業所事務・本社事務では働き方が大きく異なります。
「バス会社は働きやすいのか?」ではなく、
「この会社の、この職種の、この働き方は自分に合っているのか?」
という視点で考えることが大切です。
「安定してそう」だけでバス会社を選ぶのはおすすめしない
バス会社を志望する理由として「安定していそう」と考えること自体は悪くありません。
しかし、それだけで就職先を決めるのはおすすめしません。
実際に働き始めると、
- シフト勤務
- 運行トラブルへの対応
- お客様対応
- 安全に対する責任
- 職場内でのコミュニケーション
など、外から見ているだけでは分からない部分があります。
大切なのは、
安定性+仕事内容+待遇+働き方
を総合的に考えることです。
会社説明会や採用ページ、求人情報などを確認して、自分が実際に働く姿をイメージしてから応募するとよいでしょう。
まとめ|バス会社は安定性だけでなく仕事内容まで見て選ぼう
バス会社は、地域の公共交通を支える重要な仕事です。
バス会社に就職するメリットとしては、
- 地域に必要とされる仕事ができる
- 公共交通に関われる
- 会社によっては福利厚生が充実している
- 資格取得やキャリアアップを目指せる
- 幅広い仕事を経験できる可能性がある
などがあります。
一方で、
- 土日祝日勤務になる職種がある
- 早朝・夜間勤務がある場合がある
- 事故やトラブルへの対応がある
- 安全に対する責任が大きい
- 運転士不足や人口減少など業界としての課題がある
といったデメリットもあります。
そのため、バス会社については「公共交通だから絶対に安定している」と考えるのではなく、一つひとつの会社や職種を見て判断することが重要です。
バス会社への就職・転職を検討している人は、給与や会社の知名度だけではなく、勤務体系や仕事内容、福利厚生、将来のキャリアまで確認して、自分に合った会社を探してみてください。


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